病院で受けられる治療には、自由診療、保険診療、混合診療といった種類に分けることができます。
今回は、自由診療とはどのようなものかといった内容を解説していきます。
保険診療や混合診療との違い、自由診療の種類などについてみていくので、自由診療とは何か知りたいという人は、目を通してみてください。
自由診療とはどのようなものか

まずは、自由診療とはどのようなものかといった点についてみていきましょう。
自由診療は、保険適用にならない診療のことを指します。
厚生労働省によって認可されている治療を受けたり、薬を使ったりする場合は、保険が適用となります。
しかし、そうでない治療を受けたり、薬を使ったりするのであれば、自由診療となるのです。
自由診療を選んだ場合、患者自身の負担額がかなり高額になってしまうケースもあります。
保険診療・混合診療との違い

続いては、自由診療、保険診療、混合診療の違いについてみていきましょう。
・保険診療との違い
保険診療は、国民健康保険法や健康保険法といった法律で定められている診療のことを指します。
病気ごとに治療の内容が決まっていて、診療報酬の点数が定められているのです。
したがって、保険診療ならどの病院へ行ったとしても、同じ病気なら同じ地庁費がかかるということになります。
保険証があれば治療費は3割負担となるので、高額な費用が掛かることは滅多にありません。
・混合診療との違い
混合診療は、自由診療と保険診療を併用します。
公的な保険でまかなえる部分はそれでまかない、それ以外の部分は自己負担で治療を受けるのです。
しかし、この方法は日本の医療保険制度だと認可されていません。
なぜかというと、国民皆保険制度の趣旨に反して平等な医療を受けられなくなってしまう可能性があるからです。
自由診療の種類

自由診療は、様々な病気で利用している人がいます。
ここでは、がんの治療を例にどのような種類があるか簡単に説明していきます。
がん治療をする場合、抗がん剤治療、重粒子線治療、陽子線治療、免疫療法、乳房再建術といったものが自由診療に含まれるのです。
保険診療ではできないような治療が実現できるため、自由診療を選択するケースも一定数見られます。
ただし、抗がん剤治療は1回あたり数十万円かかってしまう場合がありますし、重粒子線治療や陽子線治療は数百万円の自己負担が必要になってしまうことがあるのです。
そのため、治療費を聞いて断念してしまうケースもあります。
まとめ
自由診療は、より幅広い治療を受けることができます。
そのため、選択するケースもありますが、自己負担はかなり大きくなってしまうことを念頭においておかなければいけません。